笠寺観音の放生池(通称亀池)は、地域のシンボル的な存在です。
しかし、最近では水は汚れ、外来種のカメが多く生息しています。
本プロジェクトは、身近な自然である亀池の生態系が、現在どうになっているかを知るとともに、地域の人たちにも参加してもらい、ここに暮らす人間にとっても、ここに棲む生き物たちにとっても、心地良い環境に近づけていくことを目的としています。

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【視点1】カメの住民票調査
亀池にいるカメたちには、番号が付けられています。そしてその番号から、名前、年齢、身長体重などがわかる住民票が作られています。
毎年1回、以下の要領で住民票調査を行い、カメたちが元気に育っているかを調べています。
1)魚の頭をエサにしたワナを池に仕掛け、数時間おきに引き上げて全頭捕獲を目指します。
2)捕獲したカメの1頭ずつの種類、性別、大きさを調べ、甲羅にドリルで穴を空け個体番号をマーキングします。
3)地域の人たちに、マーキングしたカメの中から気に入ったものを選んでもらい、名前を付けてもらいます。
4)その結果を笠寺観音亀池のカメの住民票としてとりまとめています。

◆カメのマーキングの読み方
カメの甲羅の模様に数字を割り当て、ドリルによりあけられた穴に割り振られた数字の足し算がカメの個体番号になります。

例えば下のようなマーキングのカメは、
1000+200+30+5+1=1236となり、
住民台帳からクサガメの雌の「ハナひめ」であることがわかります。


【視点2】多様な生き物が暮らせる環境整備
 亀池にはカメが産卵する適地がないことから、池の中にカメの産卵場所を作ることにしました。


【視点3】水環境の改善
 かつては湧き水もあった亀池ですが、周りがアスファルトやコンクリートで固められ、排水路が整備されたため、池の水が頻繁に涸れるようになっていました。また、それに伴って水の循環が悪くなったり、水量が少なくなったため、プランクトンの発生、水質の悪化が目に付くようになりました。
 そこで、以下の改善策を進めています。
○井戸水の注水
○水の循環システムの整備
○自然材料で作る水質改善装置「粗朶(そだ)」の整備

【視点4】池底の泥の有効活用
 昔は年に1回池干しを(かい掘り)をして、田んぼや畑の肥料として泥さらいをしていましたが、それが行われなくなってから、泥は溜まるばかりで、水質の悪化の原因となっています。
 そこで、この泥をかつてのように有効に活用する道を探っています。
○焼き物利用
○畑の肥料としての利用
 畑の肥料として利用するにあたって、2020年9月17日に池の3箇所から泥を採取し、土壌汚染の環境基準で決められた有害物質26項目について、溶出試験を行って、安全性を確認しました。
 試験結果の計量証明書はこちら→
http://machiwiki.sakura.ne.jp/modules/d3downloads/index.php?page=visit&cid=3&lid=64

【視点5】アートビオトープ
 アートとビオトープが融合した、人にとっても人間以外の生き物たちにも気持ち良い空間づくりを進めています。参考にしているのが、那須高原にあるアート・ビオトープ那須です。
https://www.artbiotop.jp/

<笠寺観音亀池のカメの住民票(H28.6.26現在)>
住民票【PDF版】

○住民票【JPG版】
     No.1-15              No.16-30              No.31-45
       
     No.46-60             No.61-75              No.76-90
        
     No.91-105            No.106-120           No.121-135
      
     No.136-150           No.151-165           No.166-180
      
     No.181-195           No.196-210           No.211-212
      

◆調査実績
○第8回 2016年(平成28年)6月24日(金)~26日(日)
捕獲できたカメの数は、クサガメ+イシガメ19頭、スッポン1頭、ミシシッピーアカミミガメ3頭(取り除き)

○第7回 2015年(平成27年)6月26日(金)~28日(日)
捕獲できたカメの数は、クサガメ+イシガメ40頭、スッポン4頭、ミシシッピーアカミミガメ1頭(取り除き)
簡易な水質調査も行いました。
・pH:6.8~7.5・・・OK
・COD:13ppm・・・NG
・NO3-N (硝酸態窒素):90ppm・・・NG
・PO4-P(リン酸態リン):0.05ppm・・・OK
CODと窒素が高いという結果でした。

○第6回 2014年(平成26年)6月27日(金)~29日(日)
約40匹を捕獲。ヘドロの堆積状況も調査

○第5回 2013年(平成25年)6月28日(金)~30日(日)
捕獲できたカメの数は、クサガメ 頭、イシガメ14頭、スッポン6頭、ミシシッピーアカミミガメ2頭(取り除き)

○第4回 2012年(平成24年)8月8日(水)~9日(木)

○第3回 2011年(平成23年)8月8日(月)~9日(火)

○第2回 2010年(平成22年)10月2日(土)~3日(日)

○第1回 2009年(平成21年)8月6日(木)~8日(土)
・6日の午前中に魚の頭をエサにしたワナを全部で12ヶ所仕掛け、夕方までに100頭以上のカメを捕獲しました。
捕獲したカメは、プラスチックの衣装ケースに移しました。
・7日の午前中に1度と夕方に1度ワナを引き上げ、100頭以上のカメを捕獲しました。
・8日一日かけて個体調査と名付けを行いました。
捕獲したカメの総数   251頭
 (内訳)
  ・クサガメ      103頭
  ・ニホンイシガメ   36頭
  ・スッポン      16頭

 ~ここまでは12日夕方に全て放流しました。以降は駆除。~

  ・ミシシッピアカミミガメ      90頭
  ・ニホンイシガメとクサガメの交雑  2頭
  ・ハナガメ             1頭
  ・ミナミイシガメ          1頭
  ・キバラガメ   1頭
  ・ミシシッピアカミミガメとキバラガメの交雑??
                    1頭

【活動2】ビオトープ整備
 亀池にはカメが産卵する適地がないことから、池の中にカメの産卵場所を作ることにした。